タカシさん(仮名)という34歳の男性がご入会されたときに、自分が担当している31歳の女性会員様のミホさん(仮名)と雰囲気がとてもお似合いだと感じて、絶対彼女をいちばんに紹介するべきだというインスピレーションがありました。
ただ、お二人はライバル会社にお勤めということもあったので、ご紹介するべきかどうかはすごく悩みました。
タカシさんには初めての紹介になりますし、数多くの女性のなかから敢えてなぜ同業種の方なのかと思われるかもしれませんでしたので、まずタカシさんにそのことをお話したら、「僕は全然気にしません」と言ってくださったので、安心してお互いのプロフィール交換をしていただくところから始めました。
それからは順調におつきあいが進んでいるように思えたのですが、2か月ほど経った頃、タカシさんとは交際終了という形でミホさんが休会に入られてしまいました。
(会員の方ではなく)学生時代の先輩から交際を申し込まれ、気持ちが動いてしまったとのことでした。
交際終了となってしまった会員同士はもう二度と連絡は取らないように、個人情報も削除していただくことになっているので、タカシさんのほうに気持ちが残っていてもどうすることもできません。
お二人は本当にお似合いでしたので私としては後ろ髪を引かれるような気持ちでしたが、タカシさんにはまた前向きに次の方のご縁へと進んでいただくために新しいご紹介を始めました。
すると、それから半年後くらいでしょうか、ミホさんから「その方とはやはり結婚は考えられないので、また活動に戻りたいです」と連絡が来ました。
私はここぞとばかりに「タカシさんとのことをもう一度考えてみてはいかがですか、彼のお気持ちはきっと動くと思いますよ」と彼女に伝えました。
タカシさんのほうにも、もしミホさんが交際再開を望まれたらどうですか?とさりげなく伺ったところ、「もちろんそんな光栄なことはないです」とおっしゃられて。
タカシさんもその半年間で何度かお見合いをしていて、プロフィール交換をした女性もいたのですが、なかなか距離を縮めるには至らないというところだったんですね。
そうして、一度途絶えてしまったように思えたご縁が奇跡的に復活しました。
交際再開となったその後も、ミホさんのお父様の具合いが悪くなられてしまって、「看病のためにお父様との時間を優先したいとの気持ちから、」タカシさんとは距離を置かなければならないかもしれないという時期もありました。
休会も含めて7~8か月の交際で成婚となりましたが、ご紹介の段階から山あり谷あり、最後に大きな山を乗り越えられたという経緯がありましたし、会員以外の方とのおつきあいから戻ってこられて、時間が経っていたにも関わらず交際再開で成婚というケースは稀でしたので、私のなかではとても印象に残っているお二人です。